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借り暮らし

いろいろ金曜ロードショーで見ながら叫んだけど足りないのでこっちでぐちる。
ネタバレ含むかもなので下げときまする。



アリエッティ美人やな…
うなじとふくらはぎが素晴らしいです。
あと髪は下ろしてるのがすきだけど、ぜひ三つあみもしてほしい。


ショウが病んでるんですけどおおおおおお!!


いや実際に心臓を患ってはいるけど、それ以上に心が病んでるよおおおお



「いずれ滅びゆく運命なんだよ」

「君のことは忘れないよ……君はぼくの心臓の一部だ」(*セリフうろ覚え)

忘れてあげてええええええええぇぇぇぇぇぇ


感動すべきところでゾっとしました。どうしてくれよう。


ゲド戦記も病んでたじゃない? 暗いお話だったじゃない? 映画。

息子さんの作品て基本誰かが病んでて、
テーマが丸見えで、
プラス方向のクライマックスが存在しないんだけど。


冒頭はよかった。冒険っぽいワクワクがあって、
キャー見つかっちゃったカッコイイ男の子に☆みたいなスリルもあって。
今回はいけるかもしれない! そう思ったのに。

誰もがあってほしいジブリ的展開としては、その後、


男の子に見つかる

ひっそりと、自分の家族や家の人にバレないように、
男の子と遊んだりして外界を楽しむ。冒険する。

自分の家族にバレて「人間には近寄るな」と忠告をうける

しばらく男の子と会わない日々が続くが、
外界の楽しさを忘れられないアリエッティ。

外に行かせてもらえないのは自分が未熟だから。そう思った彼女は
一人前になりたい! と一人冒険に繰り出す。

が、外出先で思わぬトラブル。風にとばされるとか、
とにかくテリトリー以上の見知らぬところへ放り出される。

家族がアリエッティの不在に気付き、あわてる。

アリエッティ捜索中に、男の子に見つかり、「ああもうダメ!」と思うが、
男の子は小人に協力的な人種でした。

一緒に探すことに。もちろん、家のおばさん達も協力。

一方アリエッティも、観客がハラハラするような冒険をする。
いくつもの危険をすんでのところで乗り越え、ほっと一息ついているところに
しのびよる、最大の危機。

アリエッティ捜索中、「心臓の弱い」設定持ちの男の子が、
まさに大事なところで「うっ」とか言ってうずくまる。

心臓の痛みに苦しむさなか、男の子は彼女の叫び声を聞く。

見つけた!!!
\ワァァァァァッァァ/






こういう運びがあっても……いいと思うんだッ……!!!!!!!!
夢見るジブリファンとしてあってもいい展開だと思うんだ……!


絶滅危惧とか、男の子の両親のこととか、
あんなに直接的にしなくても、もっと描けるんじゃないかな。
ていうか、
完全に邪魔としか言いようがない女性が出てくる、のがもうなんかダメだ。

そりゃあ作ってる人が違うから、作品の展開方向が違うのは、仕方ないと思うんだが、
みんなが見たいのは「ジブリ」であって、
その期待を残念な気持ちにさせる方向への息子さんの個性は、
はっきり言えば必要ないんだ。
個性出して病んだ話作りたいなら、よそでやれ、と思うくらいには。

こう、にじませてくれればいいのに、
病んだセリフ回しや表情で、観客をも近寄らせないような雰囲気。
疎外感をはっきりと感じるよ。

わかる人だけわかってくれればいいよ、という空気を。
同情してくれてもいいよ、というヤンデレを。かわいくねえよ。



今まで、敵キャラと思われる人たちも、観た後には
「案外いい人だった」とか「同情の余地あり」、「でもあれも人間だよね」
みたいな後味で終われるのに、

今回は完ぺきに、「意地汚いオバンだね」「ヤな人間」「まあ、こういう人もいるけど」
みたいな後味っすよ。

私は「今までのジブリ」説をとって、
「きっとこのオバンも、ねずみ捕り業者呼ぼうとしてるし笑い方が汚いけど、
きっと、きっと害そうという気でなくて、好意なんだ、ちょっとお話したいだけなんだ!」
と暗示をかけながら見てましたが、
見事に裏切られました。


あと男の子、ドールハウス移築作業のところ、
もっとやさしく丁寧にできなかったんだろうか。

小人側の事情が分からない人間だから、
あの作業をしようとすれば現実にはああいう風に乱暴になるかもしれないけど、
私たちは、リアルよりも、

小人のことを理解したい男の子が、
気遣いながら手を動かす、

そのシーンが見たかったんだよ。なんだよことごとく期待裏切りやがって。ツンですか。


小人にとって、「人間の手」はすごく大きな意味を持つはず。
だからこそ、「一緒にさがそう」の場面で、
そしてラストの場面で、手が印象的だったのでしょう。

やさしい手。その印象を貫いてほしかった。



息子さんの作品は現実主義というか、
ファンタジーの中にリアルを巧みに織り合わせる父親作品と比べ、
ファンタジーとリアルとが水と油のようになって、分離して浮いているように見える。


最初の冒険ストーリー的なわくわく、
男の子の両親と心臓の病気の話、乃至は過去の話、
おばさん達の昔の話、
借り暮らし族の過去、
生き残った集落、絶滅危惧の話、


全部中途半端だった。


ハッピーエンドにしろとは言わないけど、
「別れ」もあっていいと思うけど、(千と千尋もだし、)
生かしきれない要素を盛り込みすぎ。


まあただのいち観客としての身勝手な意見だけど、
観た後に残念な気分なんだから仕方がない。

コクリコ坂は、「これも病んでるかもしれない」と言い聞かせながら
観ようと思います。

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No Title

  • 舞狐
  • 2011/12/19(Mon)19:19:59
  • 編集
アリエッティねぇ…
わざわざスクリーンで見る価値あるのかしら?とは思ったね(-ω-`;)
蒼たまの感想読んで「なるほどね~」ってなったにゃ

コクリコ坂、まだ見てないけど…
友達の評価だと耳すまみたいでよかったってさΣ(∀)

病んでるといえば、後輩の作品集が同じくらい病んでたョ
今の若い子は解消されないふらすとれーしょんため込んでるみたいね(._.`)


余談*
最近荒らしがひどいのでHP移転(←喫茶店だからネw)の予感
困ったものよ;

≫舞狐ちゃんへ

  • 蒼菜
  • 2011/12/19(Mon)22:37:09
  • 編集
うん…テレビで観てちょうどいいかな、てくらいだし…
あのあと他の評判見たら、原作はおもしろいし、
「滅びゆく種族なのさ」発言も、もっと前向きな展開のためのものだったらしい。

なぜそのまま使わなかった。


コクリコ、私もまだ見てないけど、
評価が耳すまなら…期待してもいいかしら…!!!!

病を表現して楽しいのって本人だけだしねぇ…
病気も、他人から評価されるほどの表現力を伴っていれば
立派な作品だよねー(´ワ`)ウフフ

近代作家病人多すぎワロタw とでも言いたい気分でいっぱいです。(どうした)

昔も今も病人だらけです誰か精神病院の先生呼んできて それかカウンセラー!


まっ あのアラシが!

わかりましたー
しかし荒氏か…迷惑ね。
移転したら教えてくださいな^^

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